中世にはジェノヴァ共和国として繁栄を極める。ヴェネツィア、ピサ、アマルフィなど他の海運国家と地中海の覇権を争い、アメリカ大陸を”発見”したコロンブスら多くの冒険家も輩出した。
現在でもジェノヴァ港はイタリア最大の貿易港で、食文化においても海との関わりは深い。
リグーリア海に面してアペニン山脈が迫る地形のため平野部はほとんどなく、傾斜のある非常にせまい耕地を牧畜よりも農作物に利用してきた。野菜や山菜、自然の野草を料理に多用するのはこのためである。
一年を通して気候は温暖で、バジリコなどのハーブや柑橘類を特産とし、オリーブオイルも評価が高い。
典型的な地中海式農業と、海産物、そして交易で得た食材やスパイスなどを利用した料理が特徴的だ。
州都ジェノヴァを境に、フランス国境側の西海岸(Riviera di Ponente)と、イタリア中部・トスカーナ州寄りの東海岸(Riviera di Levante)に分かれ、文化や気質の違いを比べるのもおもしろい。
<県>
ジェノヴァ(GE)
ラ・スペツィア(SP)
サヴォーナ(SV)
インペーリア(IM)
バジルペーストの
ジェノヴェーゼ