トレンティーノ=アルト・アーディジェ州

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イタリア最北端に位置するこの州は、大きく文化の異なる2つの地方からなる。

州南部トレンティーノ地方は隣接するヴェネト州の影響も見られ、イタリア的な文化圏だ。

一方、州北部アルト・アーディジェ地方は特徴的である。地元では「南チロル」地方と呼ばれ、国境を接するオーストリア側の北チロル地方同様、中世以来ドイツ語圏の独自の文化を育んできた。
イタリア領となったのは、わずか100年前の第一次世界大戦後。独立運動が盛んだった時期も経て、現在ではイタリア政府から大幅な自治権を与えられている。
住民の2/3はドイツ語を母語としていて、イタリア語が苦手な人々も少なくない。

アルプス山脈とドロミテ山塊に囲まれた南チロルは、夏は避暑地として人気が高く、サイクリングやトレッキングが気持ちいい。どこまでもリンゴ畑が広がる風景は爽快だ。
雪深い冬には、民家を訪れることをおすすめする。厳しい冬を助け合って生きる人々の知恵と温かさが身に沁みるだろう。

オーストリアやドイツに共通する南チロル料理の主役は豚肉である。様々な種類のソーセージは名物だ。これには地元のビールがよく合う。良質なワインも忘れてはならない。
ジビエや豊富なキノコをつかった料理は山岳地域ならでは。広く栽培されるライ麦はパンやドルチェに欠かせない。
なによりヨーロッパでも随一の生産量を誇るリンゴは、地元の人々の心に刻まれる郷愁の味である。


Trentino-Alto Adige-r

<県>
トレント(TN)
ボルツァーノ(BZ)