ヴァッレ・ダオスタ州

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ヴァッレ・ダオスタはイタリアで最も小さな州であり、アルプスの三大高峰、モンブラン、モンテ・ローザ、マッターホルンを擁する山岳地帯である。雄大な自然の息吹を感じられる、とても美しい州だ。

フランス、スイスと国境を接し、古代ローマ時代から交通の要衝として栄えたため、この地の人々には北国の山間部特有の閉鎖的なところはない。むしろ厳寒の峠を命懸けで越えてきた異国の旅人をもてなす温かさと明るさがある。

イタリア語と並びフランス語を公用語とする自治州で、料理もフランスの影響を多分に受ける。
味付けの基本はオリーブオイルではなくバターだ。特産のフォンティーナ・チーズをつかったオーブン料理や、多様なスープ、ジビエ料理などが冷えた身体を芯から温める。

ここではぜひ食後酒まで楽しみたい。様々な野草を漬けたグラッパや、ジュニパー・ベリーのリキュール、それらを加えた名物コーヒーとともに仲間と暖炉を囲めば、心にしみる一杯となるだろう。


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